岡田氏の演説
2005-08-14


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偶然に、民主党の岡田克也代表の駅頭演説を聴きました。
聴衆に、質問用紙を書いてもらって、それに答える形(FAXしてもよいそうです)を行っていたのはよかったし、演壇に登るのではなく、人々と同じところから汗だくで懸命に話していたのも、好感がもてました。

しかし、彼は愚直な人ですね。ソフトな感じもありますが、ともかくまじめなのです。質問されたことについても、あえて、所得控除の縮減や将来的な年金消費税によって、財源を確保するということを言っていました。耳障りのよい空論を並べるのがいやなのでしょうね。

そういう点で、小泉首相のように、イラク戦争や30兆円の財政公約の問題の時のように、誤魔化したり言いつくろったりしない姿勢は、政治家としてまともです。

しかし、「民主党は郵政改革を主張している」というのが、単に郵貯限度額の引き下げを示すだけというのは、時間の限界もあるのだろうけれど、少し簡単すぎます。
やはり、民主党として小泉政治が、政策の一貫性や理念がない場当たり「改革」であり、民主党政権なら「総合的にこういう方向にいきます」ということを、庶民にわかりやすく示す必要があるでしょう。

「日本をあきらめない」は、あまりに感覚的すぎます。具体的な方向を庶民が直感的に把握できるものではありません。もっと具体的な方向を端的に示せる、スローガンが必要です。外交・年金・財政など、小泉政治の破綻とはまったく違うという展望を示す言葉でなければならないでしょう。

結局は、民主党自身の政策に、数字を並べた抽象論ではなく、総合的かつ具体的な内容が果たしてあるのかどうかということに実はかかっているのではないでしょうか。
thessalonikeさんという方が、次のブログで鋭く展開されているように、「郵政改革」解散はまやかしです。
世に倦む日日
今日のTBSの「サンデーモーニング」で金子勝氏が怒っていたように、小泉氏の手法はファシズムにもつながりかねない要素をもつポピュリズムです。

ですが、今、「小泉政権支持」という意識を持ち始めている人々の(特に無党派層の)最終的な投票行動が、選挙の結果を左右してしまのが事実でしょう。
その点で、民主党の岡田氏を支える人々に、もっと頭を使ってもらいたいものです。

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