象徴天皇制のもとでも、「天皇」は政治的な機関だといえるかもしれません。しかし、天皇や皇族の地位にある人々もまた、人間であることを誰も今や否定しないでしょう。
近代の支配者が創り出したフィクションやイデオロギーを「日本の伝統である」と信仰することは自由ですが、妊娠・出産という人間の生の営みを、皇室典範改正案を国会に提出するかどうかというきわめて政治的決定の因子にしてしまうことが、いかに非人間的なことか、想像することもできない(許さない)人々のイデオロギーなど、滅んでしまえ!と思います。
生殖行為が君主(たち)の第一の仕事だとはいえ、いかにもグロテスクな光景ではありませんか。「男子待望」などと言い立てる連中は、子どもを授かり育む行いの奥底にあるものに、鈍感でありすぎます。
人間的な心を圧殺しなければ維持できない制度を、自己の欲望を満たすために、「皇族」という一部の人々に押し付ける、非人間的な制度そのものの<廃止>に向けて議論すべきでしょう。
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