投票日が近づくけれど(2)
2005-09-09


 自民党優勢を伝えるメディアの世論調査については、怪しいという不信の意見が相次いでいます。たとえば、「きっこの日記」の

ヤラセの世論調査

 たしかにメディアには落胆させれる事があまりにも多く、どの程度かは定かではありませんが、やらせ的な情報戦が戦われていることは確実です。

 だから、メディアの下請けによって、小泉自民党のマジック的手法に幻惑されている人々がかなりいます。しかし、大切なことは、このマジックの手法を見抜いている膨大な人々が存在するということです。この人々こそ、歴史を前に切り開く核となるのだと信じます。

 私は、多くのブログを読み、日々の生活・仕事の中で、理性的な判断をできる、(戦後)民主主義を発展させる市民・公民が確実に存在しているのだと確信しました。

 そして、私たち市民・公民は、ポピュリスト的なこの手口を経験することで、確実に、何かを学んでいると思います。

 うまく言えないのですが、私たちは、この小泉的な方法に対して、考えることを通して、自分たちの言葉=ロゴスを鍛え、「何か」を財産として得ているように思うのです。

 ここ数年の日本の状況は、戦前の状況と似ているとよく言われるようになりました。しかし、戦前とは確実に違うのは、民主主義を支えることのできる、一定の市民・公民層の存在だと思います。

 選挙の結果がどうであろうと、政権がどのようなものになろうと、私たちはこの小泉的手法との対置を通して得たものを次に生かしていかなければなりません。それは、政党や既成組織が担う作業ではないからです。

 楽観的に過ぎると言われるかもしれませんが、上記のような問題意識をもって、考えて行きたいと思っています。

[時評]

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