終わっている小泉政権
2005-05-22


小泉首相は「どのような追悼がいいのか他の国が干渉すべきではない」と述べたそうです。
  この件についても、あかねさんという方の「保健師ブログ」に鋭い記事があります。
[URL]
(歌舞伎町に小泉氏が行った件もこのブログで知りました)

 小泉首相は、信念としてこのように述べられているのでしょう。しかし、「どのような追悼がいいのか」を東アジアの諸国は問題にしているわけではなく、国際法的に戦争犯罪人とされた人々を「追悼」するあり方を問うているわけです。そこを小泉首相得意のずらしていくやり方で逃げて居直っているわけ。さすがです。

  そして、もっとも問題なのは、中国や韓国がアジア諸国との友好関係を深めている中で「歴史問題」を解決の方向にもっていかないでは(経済的にも、常任理事国入など国際政治的にも)日本がたちいかなくなるという、ほんのちょっとの洞察力があれば、誰でもわかることにあえて逆行していくという、まことに勇気ある「信念」を小泉首相はおもちだということです。

 アメリカは、もちろん、核兵器開発をもてあそぶ北朝鮮に対して先制攻撃を行う可能性は常に担保しておくだろうけれど、でも今は、「ブッシュ政権は北朝鮮の主権を認め、同国を攻撃、侵略する意図がない」と明確にしているんですね。
[URL]
 こうした中で、小泉政権(というより日本政治は)「郵政民営化」だけに焦点をあてているように見えてしまいます。
 日本のメディアが「反日デモなんてやっている中国はオリンピック開催できるのか」とか「世界から相手にされなくなる」とか言っている、まさにその時、中国政府はインドとの間に歴史的な関係の前進を切り開いていました。でも、日本人の多くは気がつきもしないか無視していました(先月のことですね)。
 今度は、もしかしてアメリカの一種の政策転換に気がつかないってことは、ないんでしょうね。
 わかっている官僚の方々も、小泉populist政権には手が打てないし、野党もどうしようもないので、終わっている小泉政権といっしょに、私たちも終わっていくのでしょう(そんなバカな)。
[時評]

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